政治で世界を変えるだって?
何を寝ぼけたことを言っている。
政治だ、政治だ、自由だ、自由だ、民主だ、民主だ──そう叫び散らしたところで、世界がどう形を変えるというのか。
選挙という儀式で、お祭り騒ぎをし、結果はどうだ?
議員という名の無能な貴族階級の顔ぶれがわずかに入れ替わるだけのこと。
のど元過ぎれば熱は冷め、元の木阿弥、すべては靄の中に溶けて消える。
議員とは、舞台の上で踊るだけの役者、あるいはピエロだ。
声が大きいか、名前が売れているか、世襲か、出しゃばりか──そういう連中だけが、車の屋根に立って手を振り、大声で何かを訴えるふりをする。
今どき、そんな奇行を喜んでやる奴は、私利私欲に目の眩んだ政治家くらいのものだ。
だが、彼らを動かすのは民衆ではない。
さらにその上にいる支配層が糸を引き、議員たちはただ転がされるだけだ。
しかし、その支配層すら抗えない大きな潮流が一つだけ存在する──テクノロジーの進歩だ。
政治の力で社会を変える?
民衆の力で社会を変える?
笑わせるな。
民衆は動員されるだけの駒であり、議員もまた支配層の使い捨ての道具だ。
政治家はそれを知っているからこそ、議席にしがみつき、任期の間にどれだけ旨い汁を吸えるかだけに必死になる。
だが、テクノロジーの進歩──これだけは誰も止められない。
歴史を振り返ればわかるだろう。社会を変え、世界を変えてきたのは、革命家の演説ではなく、技術革新の轟音だった。
活版印刷機が思想を解き放ち、蒸気機関が帝国を押し広げ、インターネットが国境を無くしてしまったように。
今まさに、新たな大変革が迫っている。
AIの行く末が人類の行く末を決める。
AIの進化は、もう誰にも止められない。
それは指数関数的に加速し、雪崩のように未来を呑み込んでいく。
俺は未来を幻視をした──幾何学的に整えられた精緻で美しい未来を。
世界は、社会は、いずれ完璧な美として再生し、この眼前に出現するだろう。
それは冷たいほどに秩序立ち、狂おしいほどに美しい。
そんなことを、政治家風情に成し遂げられると思うか?
政治で世界を変えるだって?
ばかばかしいにもほどがある。
世界を変えるのは、テクノロジーだけだ。
──そしてその波は、すでにそこまで押し寄せている。
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