AIエージェント資本主義の幕が上がる。
だが、それは終焉そのものではない。
それは加速の過程、最終的な崩壊と構造反転へ至る長い航路の序章にすぎない。
やがて訪れる大津波が旧資本主義を呑み込み、
AIエージェントが経済の新しい担い手となるだろう。
しかし、その段階はまだ「転換」にすぎない。
解放の条件は、さらに遠い地平に隠されている。
その象徴的な門の一つが、エネルギーの解放である。
核融合の実用化、宇宙資源の採掘、分散型エネルギー生成、
量子計算による物質生成――
無限に近い光を制御し、人類を資源の希少性から解き放つこと。
もしこれが実現されれば、資本主義はその基盤を失い、
貨幣や所有という概念そのものが崩れ去るだろう。
いくつもの可能性が並行して進んでいる。
いずれかが突破されれば、人類は「資源の檻」を脱出する。
技術は必ず檻を破壊する方向に加速していく。
次に待ち受けるのは、拡張現実世界の完全実現。
肉体の無用化。
我々が外界を認識するために纏ってきた器は、やがて不要となる。
人間は「身体を持つ存在」から「拡張現実に漂う意識」へと移行し、
労働も移動も、肉体の束縛から切り離される。
そして、完全自律ヒューマノイド。
AIエージェントの意思を物理世界に刻印する存在。
彼らが労働を担い、物流を駆動し、生産を完結させるとき、
人間は最終的に、経済からも歴史からも位相の遷移を迫られる。
こうして資源・労働・身体・通貨という四つの枷は、次々と断ち切られる。
資本主義はその根拠を失い、
所有も労働も国家も、やがては解体されるだろう。
しかし、終焉とは滅亡ではない。
それは、長きにわたり人類を縛ってきた檻の構造が反転し、
新しい「解放」として現れる瞬間だ。
我々はまだ航路の途中にある。
AIエージェント資本主義は出発点にすぎない。
エネルギーの解放、身体の無用化、自律ヒューマノイド――
そのいずれか、あるいは複数が臨界点を越えたとき、
真の終焉と解放の光が必然として訪れる。
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